TOEICの教材について その3 ~模試の選び方

ここでは模試の選び方をご紹介します。TOEIC本番で実力を出し切るには、やはり本番を想定してきちんと2時間通して練習をしないといけません。 TOEICの世界ではとても有名なある先生が何かの書籍か記事で次のようなことを言っていました。

TOEIC本番が一番英語を読む機会では点が上がるはずがない

たしかにそうですよね。TOEICは試験時間が2時間ありますので、集中力との戦いでもあります。 さらに、リーディングはリスニング45分の後にあるわけですから、元気な状態でPart7の問題をやるという練習だけでは、本番で力が出せないわけです。

ですから私は最近ではTOEICの2週間くらい前からは最低10本は模試を解いて本番に臨んでいます。 となると、適した模試を解きたいところです。 そこで、おすすめの模試をご紹介しますが、 私がいう“おすすめ”の基準があります。それは、

自分の実力にふさわしい点が出るもの

です。 どういうことかというと、仮に800点を取る力がある状態で解いたときに、600点台分の正解数しか取れない模試はむずかしすぎるわけで、それはTOEICの傾向を反映した模試ではないということです。実際に解き進めると違和感を感じます。形式だけTOEICになっているというものがあったりします。

もちろん、高地トレーニングのような考えで、難しいものをやるつもりでということであれば全く問題はないのですが、 「TOEICそっくり」「本番そっくり」 などというものでも上記のように極端に実力とずれてしまうことがあるのです。ですから、TOEICの模試は目的に合わせて選ばないと大変危険です。

ということで、自分の力を測りたいという目的も込めて買うのなら、難易度もきちんとTOEICに準じたものを選ぶべきでしょう。

ではここで、私が今までやってきたなかで、よかったと思う模試をいくつかご紹介します。

TOEICテスト 新形式精選模試

TOEICテスト新形式精選模試リスニング [ 中村紳一郎 ]

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TOEICテスト新形式精選模試リーディング [ 中村紳一郎 ]

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感想(11件)

リスニングとリーディングが別冊になっていますが、セットで買えば、どちらも5回分なので5個分の模試ができることになります。 エッセンスイングリッシュスクールというところの人たちが発行した模試で、ここの発行の対策本は全体的によくできている印象です。

私はこの本は全体としては600点台のころに多く扱っていました。解説も詳しく、覚えたほうが良い語彙がそれぞれまとめられているので、とても使いやすいです。 990点講師の目、というワンポイントアドバイスもあるので、こういったところも読んだ方がよいと思います。

ちなみに、リスニングについては、毎朝リスニング練習をこの本でしていました。ざっと数えてみたら39週間、何らかの形でリスニングをしていました。 (詳細はリスニング勉強法で書く予定ですが、毎日7題分やっています)

最近、この続編の模試が販売されていますので、近いうちやってやりこみたいと思っています。

続いてはこちらを。

韓国企業発刊の模試

韓国で発行されているものの日本語版というものについてご紹介します。一気に2種類行きます。

TOEIC L&Rテストでる模試リスニング700問 [ ハッカーズ語学研究所 ]

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TOEIC L&Rテストでる模試リーディング700問 [ ハッカーズ語学研究所 ]

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TOEIC(R) L&Rテスト YBM超実戦模試リスニング1000問[MP3音声付き] [ YBM TOEIC研究所 ]

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TOEIC(R) L&Rテスト YBM超実戦模試リーディング1000問 [ YBM TOEIC研究所 ]

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感想(0件)

これらの模試も自分的にはよかった印象です。あと本当は「メガ模試vol1」もやりました。 YBMのものとメガ模試は900点にしたときに直前にやりこんだものですが、セット数が多いので中にはやや難しいものがあるものの、おおむね85%くらいの正解率になっていたので、ちょうどよい難易度なんだと思います。

こう考えると韓国のものはすごくよくできている印象です。ついつい日本のものをと思ってしまいがちですが、そもそもTOEICは韓国もすごいので、全然問題ありません。数もこなせるので個人的には非常におすすめです。

公式問題集について

ここで、公式の模試についてお話しておきます。 公式の模試は質に間違いはないので、TOEIC初心者(実力という意味でなく)は絶対にやるべきではあります。 もちろん私もやってます。

公式の一番のメリットは、リスニングの音声です。本番のナレーターを使ってますので、試験本番で非常にやりやすいです。 人によっては公式を極めればよいとだけ言う人もいます。 その通りでもあるのですが、1セット当たりの単価が公式は高いんです。ww 1セットあたり1400円です。 その点、ここに挙げたものは単価は1000円を切っており、コスパもいいんです。 そして何より公式は少し易しいです。ですから、慣れてきたら私個人は公式はやらなくてもよいかと思っています。

 

ほかにもいい模試はあると思いますが自分がやりこんだものと、少しマイナーなものをご紹介してみました。なお、TOEICの模試で一番有名と思われるのは、ヒロ前田先生の模試(至高の600問※以前は400問でした)ですが、おそらくこれは皆さん手にすることが多いと思うのであえて割愛しました。

TOEICの教材について その2 ~おすすめ教材「でる1000」

私が実際に使ってみてよかった教材とおすすめポイントなどをご紹介します。

1.TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問
通称「でる1000」とよばれる、TEX加藤先生の本です。TEX加藤先生といえば「金フレ」の作者でもおなじみですが、TOEICについては知り尽くしている先生ですので、間違いのない本です。

TOEIC L&Rテスト文法問題でる1000問 [ TEX加藤 ]

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感想(22件)

この本については、はじめこのように思われる方がいます。
「文法は大丈夫だからやらなくていい」
実は私もそう思って敬遠していました。
もともとTOEICで文法が必要になるのはPart5ですが、ここでは、文法も出ますが、語彙の問題も出題されます。これがこの本がはじめに敬遠される理由だと私は思っています。というのも、TOEICに出題される文法はそんなに高度なものではないため、文法を1000問もやる必要ないと思ってしまうのです。
ですから私もはじめはやらなかったのですが、私がこの本を始めたきっかけは
Part5のスピードを上げるため
でした。

Part5の時間管理については別のページで書く予定ですが、どうしてもここを短時間で出来るようにするために、この本を買いました。
700点~800点のためにはPart5は12分くらいで終わらせる必要がありますが、これをやり切ってからはそれができるようになりました。

当然軽く考えていた文法の穴埋めもできましたので、点も上がっていくわけです。
ですので、はじめから800点を超えるような方には必要ないと思いますが、600点台くらいの方にはとても効果のある本だと思っています。

もう少しこの本の良いところを。
実際中身を見るとわかるのですが、この本は見開きで左が問題、右が解説になっています。
(最後のまとめや別冊は少し違いますが)
この形式の良いところは、電車などの移動中でもやりやすいということです。
1000問あるので、厚さはなかなかのもので、まあまあ重くはありますが、
座りながらであれば、ペンなども使わず解き進めることができます。この使い勝手の良さで私はこの本を6周しました。

ここで簡単なこの本の私の進め方を書いておきます。
●1週間で1週。
仕事のある日とない日で量は変えましたが、周回しているうちに1日の時間は短くなっていきました。
というより、意図的に早く解くようにしていました。
Part5攻略のカギは、2回問題を読まないことです。ですから、単純に解答を暗記するということでなく、理由も含めて瞬間的にわかるように練習していました。
 (参考:私の1週間のスケジュール)
   日曜日:1~229 月曜日:230~351 火曜日:352~475
   水曜日:476~689 木曜日:690~809 金曜日:810~929
   土曜日:930~1049
  600点台から700点台の時であればPart5は1問30秒で解けるので、100問なら50分で終われます。
  これをやり切ってPart5を12分くらいで解けるようになったと思います。
●すべての問題に〇×をチェック(冊子に)
これはこの本に限りませんが、こうすることで、どの問題が苦手なのかを一目でわかるようにしていました。

勉強法のページでも書きますが、やはり問題集は周回が大切です。4回目くらいから覚えられてるという実感がどの本でもしてきています。

Part5を早くできるようになる練習は、リーディング全体のスピードアップにつながります。長文といっても短文の集まりですから、一つ一つの文を1度読んだだけでわかるようになれば、当然全体も早くなります。結果、苦手だったPart6も楽に解けるようになりました。

結果この本は私の全体的な点数アップにつながった本ということになりました。
この本は実はリーディングのスピードアップに役立つ本だと思っています。ぜひやってみてください!