TOEICのリスニングは英語初心者にはとても難しいものです。実際私もはじめは全然ついていけませんでした。
TOEICの前には英検2級の勉強を少ししていましたが、2級のリスニングも途中でただの呪文に様に聞こえたものでした。
それが今では何とかTOEICのリスニングは満点が取れるところまで来ました。(2年かかりましたが・・・)
そこまでに至るまで実は毎朝TOEICのリスニングをしていました。このとき、聞くだけでなく、シャドウイング(原稿を見ずに音を聞いた後すぐに発音していく)やオーバーラッピング(原稿を見ながら同時に発音していく)もしていました。
私が初心者の方にお勧めなのがこのオーバーラッピングです。
基本的に英語は、自分の発音できない言葉は聞き取れませんし、まして発したことのない言葉はなおさらです。
ですから、まずは原稿と同じスピードで、自分が英語を発音できるようになることが大切です。
一度Part3や4の原稿を一度音読してみてください。実際のリスニングの音声のようにスムーズに読むことができるでしょうか?意外と変なところで切れてしまったりしまうと思います。
もしそうでしたら、Part3や4の文章のオーバーラッピングを練習してみてください。これができるだけでもそれまでよりもリスニングが聞きやすくなると思います。
倍速再生について
そして、本番でより確実に内容をキャッチできるようにするためにお勧めなのが倍速再生です。オーバーラッピングをさらに早いスピードでやると、より大きな効果が出ます。
そもそも初めのきっかけは、本番のスピードをゆっくりに感じたいからでした。そのためにいろいろなスピードでやってみました。
一つ気を付けたいのは、自分が発音できるレベルのスピードでないと効果が出にくいということです。
何でもかんでも早ければよいということでなく、上記のように発音できないものは聞き取れませんので、きちんと発音できるレベルで練習する必要があります。
まず1倍にしっかり慣れてから、次は1.25倍くらいで練習してみてください。
私はこの1.25倍の練習で400点をこえました。
このあと1.75倍までスピードを上げ、リスニングで満点を取ることができました。
オーバーラッピングだけで満点を取ったわけではありませんが、自分にはとても効果のあったものだと思っています。
ぜひ、リスニングでお困りでしたらお試しください。
と、えらそうなことをかきましたが、ここでこの間の体験談を少し詳しく書こうと思います。点数アップのための苦労話(迷走っぷり)にご興味のある方はお読みください。
リスニング速度を1.25倍にして練習したら点が取りやすくなったのは確かです。このころだんだん英語が楽しくなってきたので英検準1級に手を出し始めました。ところが準1級のリスニングは特にPart2が社会問題やアカデミックな内容になるのでとても難しく、1.25倍では早すぎて発音はできても意味が入ってこなかったので、ここの練習だけは1倍でしていました。
で、だんだん慣れてきて準1級にも合格してTOEICのリスニングも410点くらいまで上がってきてこのままいけるかと思っていたら、1年くらい全然点が上がらなくなったのです。
そこで速度をあげることはずっと考えてはいたのですが、ずっとやってきたことを変えるのはこわく、たまに上げてはみるものの、はやすぎて効果が出るかがわからず速度をあげたり下げたりして、まさに迷走していたわけです。
そんななかで1級に挑戦していくわけですが、1級のリスニングが今度はPart1から難しく早い!
ここで思い切って1.75倍でやり切ろうと決めたわけですが、結果これがよかったです。
そのあとで受けた1級はまだ力及びませんでしたが、その2週間後のTOEICは簡単簡単!という感じで、これまで以上にできたと思ってみたら結果が満点。一気に上がりすぎて自分でもびっくりしたほどです。
こんなことがあった中でかいつまんで書いたのが上の内容になります。ぜひご参考にしていただければと思います。
まとめ
- まずは、自分が発音できるようにする。そのために通常のスピードのナレーションについていけるようにする。
- 慣れてきたら徐々にスピードをあげる。まずは1.25倍程度から。
リスニングについてはこちらもご覧ください。
【TOEICリスニング対策】 リスニング点数アップ その2 ~おすすめ先読み法
【TOEICリスニング対策】 リスニング点数アップ その1 ~「先読み」はすべき?