【TOEICリスニング攻略】 リスニング点数アップ その1 ~「先読み」はすべき?

TOEICはリーディングよりリスニングのほうが点が取りやすいですが、初心者のうちはPart3やPart4はPart1や2よりも文が断然長く感じるため、はっきり言って面食らってしまいますよね。

それで、いろいろと攻略本を見るとこのテクニックに行きつくと思います。
そう、「先読み」ですね。

念のため、そもそもの「先読み」の説明をしておくと、
TOEICのリスニング問題は英検などと違って、選択肢だけでなく設問も印刷されています。
ですから、リスニングの「Direction」が流れている間を利用してその部分を先に読んでおくというものです。
質問を先に把握しておくことで、何に注意して聞けばよいかがわかるというものです。

で、初心者はまず、
「先読み」はすべきか、それともしなくてもよいのか(しないほうがよいのか)、
を迷います。

やってみるとわかるのですが、はじめのうちはこの先読みは結構難しいです。ですから、慣れてないうちにやっても追いつけなくなってしまうので、
じゃあ、先読みなしでやってみよう、としてみるのですが、ここで最大の壁にあたります。
「内容を覚えられなーい」「わすれた!」
数ある英語の試験でTOEICのリスニングの文章は実は全然長くないのですが、
これから英語を本格的に始めようという方にはとても長く感じますから、とにかく覚えられません。
しかも問題はどんどん続くので、精神的にも追い詰められ、英語がまったく“入ってこない”状態になります。
こうなるともはや魔法にしか聞こえませんw
(あの頃が懐かしいです。私もここから始まりした!)

で、先読みをもう少しちゃんとやろうとするのですが、また壁にあたります。
本によって先読みのやり方がちがう!
設問だけでよいのか、選択肢も見るのか、
なんなら、2問先まで先読みをする、などなど、それはもう本当に様々です。

なので迷走しやすいかなと思っています。
何ならもちろん、先読みはしなくてよいという本もあるわけで、
これは本当に迷いました。

ただ結局リスニング満点を取った今言えることは、
先読みはした方がよい
ということです。

では、いろいろある先読みの方法はどれがいいんじゃ?
と思いますよね。

私の中での正解は、
レベルによって変わる
ということです。

リスニングをどこまでできるかによって先読みする箇所は変えていくというのが今私の考える正解ですが、ただし、実はリスニングレベルと、先読みする量は反比例です。
イメージとしては、Part3の文章を聞いて半分くらい聞き取れるという人は、設問に加えて選択肢も読んだ方がよく、
8割くらい聞けるようになってきたという人は、設問だけでよいというわけです。

だいたい、リスニングの点数で400点を境にこのやり方を変えるのが良い気がしています。
ですから、
初めての方や400点を目指す方は設問と選択肢の先読み、
400点を超えるようになってきたら設問だけの先読み

ということになってくると思います。

まあ実は、高得点を目指すというレベルになってくると、そもそも選択肢の先読みをする必要がなくなるというイメージなわけです。

巷の本でやり方が異なってるのは、著者の英語レベルが違うからなんでしょうね。
はじめからTOEICの点数を高く取れた方の本は先読みしなくてよいということを書いていらっしゃるのかもしれません。そもそもネイティブレベルの人にとってはTOEICはさほど難しいテストではないですから。

だから、TOEICの攻略本はTOEICを知り尽くしている人の本がいいわけで、特に普段からTOEIC指導をしている方の本はとても参考になる印象です。

話がそれましたが、では、この後のページで先読みのもう少し具体的なおすすめのやり方をご紹介します。


次のページ
【OEICリスニング対策】リスニング点数アップ その2 ~おすすめ先読み法

 

TOEICの教材について その3 ~模試の選び方

ここでは模試の選び方をご紹介します。TOEIC本番で実力を出し切るには、やはり本番を想定してきちんと2時間通して練習をしないといけません。 TOEICの世界ではとても有名なある先生が何かの書籍か記事で次のようなことを言っていました。

TOEIC本番が一番英語を読む機会では点が上がるはずがない

たしかにそうですよね。TOEICは試験時間が2時間ありますので、集中力との戦いでもあります。 さらに、リーディングはリスニング45分の後にあるわけですから、元気な状態でPart7の問題をやるという練習だけでは、本番で力が出せないわけです。

ですから私は最近ではTOEICの2週間くらい前からは最低10本は模試を解いて本番に臨んでいます。 となると、適した模試を解きたいところです。 そこで、おすすめの模試をご紹介しますが、 私がいう“おすすめ”の基準があります。それは、

自分の実力にふさわしい点が出るもの

です。 どういうことかというと、仮に800点を取る力がある状態で解いたときに、600点台分の正解数しか取れない模試はむずかしすぎるわけで、それはTOEICの傾向を反映した模試ではないということです。実際に解き進めると違和感を感じます。形式だけTOEICになっているというものがあったりします。

もちろん、高地トレーニングのような考えで、難しいものをやるつもりでということであれば全く問題はないのですが、 「TOEICそっくり」「本番そっくり」 などというものでも上記のように極端に実力とずれてしまうことがあるのです。ですから、TOEICの模試は目的に合わせて選ばないと大変危険です。

ということで、自分の力を測りたいという目的も込めて買うのなら、難易度もきちんとTOEICに準じたものを選ぶべきでしょう。

ではここで、私が今までやってきたなかで、よかったと思う模試をいくつかご紹介します。

TOEICテスト 新形式精選模試

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リスニングとリーディングが別冊になっていますが、セットで買えば、どちらも5回分なので5個分の模試ができることになります。 エッセンスイングリッシュスクールというところの人たちが発行した模試で、ここの発行の対策本は全体的によくできている印象です。

私はこの本は全体としては600点台のころに多く扱っていました。解説も詳しく、覚えたほうが良い語彙がそれぞれまとめられているので、とても使いやすいです。 990点講師の目、というワンポイントアドバイスもあるので、こういったところも読んだ方がよいと思います。

ちなみに、リスニングについては、毎朝リスニング練習をこの本でしていました。ざっと数えてみたら39週間、何らかの形でリスニングをしていました。 (詳細はリスニング勉強法で書く予定ですが、毎日7題分やっています)

最近、この続編の模試が販売されていますので、近いうちやってやりこみたいと思っています。

続いてはこちらを。

韓国企業発刊の模試

韓国で発行されているものの日本語版というものについてご紹介します。一気に2種類行きます。

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TOEIC L&Rテストでる模試リーディング700問 [ ハッカーズ語学研究所 ]

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TOEIC(R) L&Rテスト YBM超実戦模試リーディング1000問 [ YBM TOEIC研究所 ]

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これらの模試も自分的にはよかった印象です。あと本当は「メガ模試vol1」もやりました。 YBMのものとメガ模試は900点にしたときに直前にやりこんだものですが、セット数が多いので中にはやや難しいものがあるものの、おおむね85%くらいの正解率になっていたので、ちょうどよい難易度なんだと思います。

こう考えると韓国のものはすごくよくできている印象です。ついつい日本のものをと思ってしまいがちですが、そもそもTOEICは韓国もすごいので、全然問題ありません。数もこなせるので個人的には非常におすすめです。

公式問題集について

ここで、公式の模試についてお話しておきます。 公式の模試は質に間違いはないので、TOEIC初心者(実力という意味でなく)は絶対にやるべきではあります。 もちろん私もやってます。

公式の一番のメリットは、リスニングの音声です。本番のナレーターを使ってますので、試験本番で非常にやりやすいです。 人によっては公式を極めればよいとだけ言う人もいます。 その通りでもあるのですが、1セット当たりの単価が公式は高いんです。ww 1セットあたり1400円です。 その点、ここに挙げたものは単価は1000円を切っており、コスパもいいんです。 そして何より公式は少し易しいです。ですから、慣れてきたら私個人は公式はやらなくてもよいかと思っています。

 

ほかにもいい模試はあると思いますが自分がやりこんだものと、少しマイナーなものをご紹介してみました。なお、TOEICの模試で一番有名と思われるのは、ヒロ前田先生の模試(至高の600問※以前は400問でした)ですが、おそらくこれは皆さん手にすることが多いと思うのであえて割愛しました。